STORY 1 - 発酵文化がつくる蒸留酒
古代より発酵文化が息づいてきた日本。湿気が多く、豊かな菌を育む土壌のあるこの地でこそ芽生えた、自然と共に生きる智慧と言えるでしょう。それは、世界的に見ても独特といえる食文化を形成してきました。
豆腐や味噌、漬物、日本酒といった伝統的な発酵食品と並んでこの日本の地に存在するのが、蒸留酒である「焼酎」。米や麦を発酵させた麹を使った伝統酒のひとつとして、古くからその独自の食文化に寄り添ってきた蒸留酒です。
麹を使った蒸留酒は、乾燥した環境にある西洋には存在せず、世界的に見ても非常に珍しい酒。原材料の味を引き立て、他に類を見ない、やわらかな旨味とコクをいざなう一杯に出会える、唯一の酒と言ってもいいかもしれません。